柚子胡椒の作り方 ・ 東峰村

昨年9月の下旬に福岡県の東峰村で教えて頂いて作った柚子胡椒2瓶のうち1瓶を使い切ってしまいました。市販の物よりはるかに美味しいので、残り1瓶が何だか愛おしく思えます。

九州ではよく使われる柚子胡椒。とても簡単に作ることが出来ます。

用意するもの
薄く剥いたゆずの皮80〜100g(15個分位の皮)・ こしょう(唐辛子)1㎏・ 塩300〜400g
これで写真の瓶20本分。

これらを混ぜ スピードカッターにかけた後、次は胡椒の種が見えなくなるまでミキサーにかけます。これで出来上がりです。(スピードカッターにかけるだけでの第一工程だけでもOK.)

          

柚子胡椒の作り方にはいろいろな方法がありますが、胡椒の種は取らずにそのまま使いました。青胡椒を使うのが一般的ですが、赤くなった胡椒を使っても良いそうです。
唐辛子のことを九州(一部)では胡椒と言います。
一説には「唐辛子=唐枯らし」につながるために、唐の国と盛んに貿易していた時代、この呼び名を避けたためとも言われています。

材料を用意していざ作ろうとした時、私は唐辛子の事を胡椒と呼ぶとは知らず、
目の前に唐辛子があるのに、胡椒はどこですか?と聞いてしまい・・・・・(~_~;)
    
          柚子胡椒の作り方はここまでです。以下は東峰村の事

東峰村(とうほうむら)は、福岡県の中南部に位置する村で、2005年3月に小石原村宝珠山村が合併して発足した村です。

今回の柚子胡椒作りは柚子を採るところから始まりました。
          

                              
柚子胡椒作りをした「ほうしゅ楽舎」は廃校舎を活用した宿泊もできる施設です。昭和30年代に
タイムスリップしたような懐かしい建物でした。五右衛門風呂もありました。
地元の方が心づくしのお昼をご馳走してくださいました。
          
  
柚子胡椒を作った後東峰村を廻ってみました。

山村文化交流の郷いぶき館
伊藤伝右衛門宝珠山村の炭坑を買収し、本格的な炭鉱開発を始めたのは、明治45年(1912)のことです。以来昭和15年まで経営し、その後の23年間は橋上工業(株)、日本炭業(株)が経営。昭和38年(1963)に炭坑は閉山しましたが、その後「炭坑クラブ」は現在地に移築され、料理旅館 「ほうしゅ山荘」として平成12年(2000)まで約30年間営業していました。
「いぶき館」は炭鉱でにぎわった大正・昭和時代から現代までの宝珠山の歴史を見守ってきた建物なのですね。館内には当時使用していた洋風のサイドボードや、食器も展示されていました。畳の間に上がってみると、当時の石炭産業と社会について、実物の展示やグラフィックパネルでの解説が展示されています。ふと見ると2階に上がる階段は箱階段になっていました。映像コーナーでは、宝珠山に炭鉱を開いた伊藤伝右衛門をはじめとした当時の経営者や産業、社会、文化を観ることが出来、当時の石炭景気で活気のある暮らし振りが鮮明に伝わってきました。
          
         
小石原焼伝統産業会館
皿山散策の前にまずは会館で小石原焼の説明を受けました。
ここは1998年にオープンした小石原焼の博物館です。
陶芸づくりが体験できる陶芸工房や約350年の歴史を持つ小石原焼について、古窯跡の出土品や現存する古陶をはじめ、小石原焼の代表作を見ることができます。
また、2008年に完成した登り窯の見学や体験棟で気軽に陶芸体験が出来るそうです。
窯元の新作などが沢山展示されていました。小石原焼は全体的に厚くて重たい温かい雰囲気の
焼き物に感じましたが、中にはガラスのような美しい透明感のある作品もありました。
           

小石原焼 皿山散策
小石原伝統産業会館で説明と展示を見た後はいよいよ皿山散策です。
道の両側に沢山の窯元が立ち並んでいます。昭和のはじめ頃まで英彦山のみやげものを焼く
ささやかな焼き物の里であったそうですが、昭和30年代後半からの陶芸のブームにのり全国的に有名になりました。小石原焼は 1682年に、黒田光之伊万里から陶工を招いて窯場を開いたのが始まりで、最も古い窯元は300年の歴史をもっています。
          

行者杉
小石原から英彦山へ向かう山間に、樹齢200年〜600年と言う見事な杉の巨木群が現れます。修験道が盛んだった昔、小石原英彦山に修験者は峰入りする際に杉の穂を植える習わしがあり、その杉が長い年月をかけて育ったものが行者杉と呼ばれているそうです。この写真が、なかでも最も大きいとして巨木百選に選ばれた行者杉の父:通称「大王杉」。幹周り8m29cm、樹高52m、推定樹齢とは600年です。写真では伝わりませんが、そばに立つと本当に大きい!

          

東峰村で柚子こしょうを作る体験ツアー」のコーディネート、安全サポートはNPO法人
九州地交流推進協議会。九州を知ってもらおうと、若い人達が地元の人と力を合わせ、九州の活性化のために頑張っている姿に感銘を受けました。大手の旅行社にはない手作りツアーでした。