ニューヨークでフグを食す

2か月間に及ぶニューヨーク生活もあと1日。
ニューヨーク最後の日はフグ専門店でのお食事。

あらゆる食のジャンルを網羅しているニューヨークですが、いまだにふぐは未開の食材で、マンハッタンでフグを食べられるところはここ1店舗しかないようです。

日本でもめったにしか頂かないフグ、しかも1日1組のみの会員制ふぐ専門店と言う事で、期待が高まります。今回は1週間前に孫に会いにニューヨークに来たジイジも含め家族5人(1組だけということですので、孫も連れて行くことが出来ました。)

マンハッタンの住宅街にひっそりと佇む 2014年に日本から進出したお店は住所も電話も非公開です。
          

中に入るとここがニューヨークと言う事を忘れてしまいます。
          
          
メニューは、コースが二種類

まずは日本酒を注文
          
ここからコースが始まります。
キャビアが贅沢に使われています。
          
フグの湯引き
普通の皮湯引きより厚く調理されていて、プリプリとして食べ応え十分です。
金粉が乗せられています。
          
次は、ふぐのてっさです。東京では盛ってあるお皿の柄が見える薄切りの物しか頂いたことがありませんでしたが、こちらのてっさは厚切り。フグのお味と歯ごたえを楽しませて頂きました。
          
ヒレ
部屋の電気を消して、火をつけフランベしてくださいました。青い炎が幻想的 
ヒレの香ばしさも倍増!
          
          
          
白子焼
やはり白子は外せません。コースには含まれていないので、追加オーダーしました。
ここで頂いた「焼き白子」はひと味違いました。口の中に入れたひと口目で甘い白子がとろけ出します。
今まで頂いたことが無い美味しさです。
          
フグひれスープ 
ここには贅沢にも金箔が
          
フグ寿司
          
焼きふぐの登場です。
ここは二ューヨーク近海のふぐと日本の極上ふぐのコラボレーションが楽しめる唯一のお店です。
米国では『ブローフィッシュ』と呼ばれ、漁師にとっては本来なら捨てるはずの魚だそうですが、オーナーが米国で獲れるふぐのリサーチを幾度となく重ね、ニューヨーク近海で取れる美味しいフグも出してくださると言う事でしたが、この日は少しかありませんでした。(もしかしたら、この日たまたまオーナーが日本からフグを持って来ていらしたので、日本のフグをたくさん出してくださったのかもしれません)
ニューヨーク近海でとれるフグは、日本のとらふぐより小さいそうです。
日本のフグよりお味が濃厚のように感じました。

日本のトラフグとニューヨーク近海のフグ  
スタッフが丁寧に焼いてくださいます。
    
唐揚げ
サクサクな唐揚げは油っぽさはゼロ。 フグの甘みが広がる絶品です。
          
しゃぶしゃぶ
美しい盛り付け
          
てっちり
  
雑炊
てっちりのだし汁で最高の雑炊が頂けました。
  
デザート
このデザートも最高。贅沢にも今度はプラチナ粉がかかっていました。
          
これだけのフグのこだわりフルコース料理を頂けるお店は日本でも多くはないと思います。
ふぐづくしのお料理を、オリジナルのふぐの刺を粉砕した「とげ塩」や100%の果汁で酸味をたっぷりと引き出したポン酢といった極上調味料で、心ゆくまで堪能できました。

ニューヨークでこんなに美味しいフグ料理を頂けるとは夢のようです。
とても贅沢な時間を過ごす事が出来ました。

大阪とらふぐの会は日本にも4店舗あります。2016年秋には東京にも出来るそうですので今から楽しみです。

でもその前に次回夏にニューヨークに来た時に又きっと来てしまいそうです。