コーカサスの旅  アルメニア

5月14日 5日目後編
黄色いアザレアと言う花が満開なコーカサス地帯。セヴァン湖に行く途中 渓谷沿いの美しい風景の中に奇妙に感じる景色が広がりました。ロシア時代の廃墟です。

ラヴェルディは帝政ロシア時代は銅の生産で栄えていましたが、今は廃墟の町となっています。
                       途中で途切れた橋  
          

工場の廃墟、集合住宅の廃墟。人が住んでいるのかいないのか、分からないアパート。
朽ちた建物があちこちに見られます。
          

かつて 銅で栄えたアラヴェルディ町は、今でも細々と採掘をしている会社もあるらしく巨大煙突からモクモクと煙が上がっている所もありました。
          

昼食  フローラレストラン
ここ北部のアラヴェルディ周辺はブタの産地です。さすが、こちらで出されたブタのグリルはとても柔らかくて美味でした。
   

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昼食の後セヴァン湖に向かいます。途中アルメニアのリゾート地 ディリジャンの町に立ち寄りました。

この一角は伝統的なアルメニアの建築様式を残し、職人のワークショップのお店、ギャラリー、博物館として保存されています。
          

セヴァン湖
アルメニア最大の湖で、大規模な湖としては世界で最も高地(海抜約1900m)にあるものの一つです。
          

一部の水のみ北西のフラズダン川へ流出し、これはクラ川に流入してカスピ海へ注ぎますが、乾燥地帯にあるため90%の水は直接蒸発しています。ソ連時代にはフラズダン川を通して灌漑に大量使用されたため、水量が大幅に減ってしいました。面積は1949年に1360k㎡でしたが、2005年には940k㎡となっています。

セヴァン湖の近くの土産物屋で、セバン湖でしか取れないムーンストーン等を売っていました。
          

          

          

230段の階段を登るとセヴァン湖にせり出した半島の小高い丘に二つの教会が建っています。

9世紀に創建されたいくつもの建物からなる複合宗教施設です。現在は聖使徒教会と、聖書の物語が十字架を囲むようにして彫られている、珍しいハチュカル(十字架の碑)のある聖母教会のみが残されています。この2つの教会の横には、6本の木製の柱でできたガヴィト(回廊)の遺跡があります。             
          
         
          

礼拝室に入ると、内部は典型的なアルメニア教会の様式の十字形になっています。
          

この聖母教会内部にある1つのハチュカル。十字架しか彫られていないはずのハチュカルに、
キリストなどの聖書の物語が十字架を囲むようにして彫られているといいます。

正面の祭壇にはカーテンがありました。「カーテンがある」かどうかで、その教会が現役なのかどうかがわかると言います。
          


セバン湖を堪能した後、今夜の宿泊地エレバンに向かいます。

宿泊するメトロポールホテルのすぐ近くにコニャック工場がありました。
アルメニアと言えばコニャックが有名だそうです。昔からアララト銘柄のコニャックは定評があり、
イギリスのチャーチル首相はアララトしか飲まなかったという言い伝えもあります。
          

明日も早起きしてホテル近辺を散策することにしましょう。

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セヴァン湖のお土産、ムーンストーンのネックレス、ブレスレット、指輪、原石全部で20ドルで購入しました。